【003 世間には「哲学」を語る人がたくさんいますが、何が違うのですか?】

ウェルカムメッセージ「その2」の動画でお話ししたように、私達が皆様に手に入れていただきたいものは単なる知識ではなく「メタ認知力」。

皆さまには「高い視点から物事をみる力」を養っていただきたいと思っています。

そのためには巷で語られる「ナントカ哲学」はむしろ学ばない方が良いです。理由は、それらはすべて「答え」だから。

パソコンやスマホを例にとると、ストレージがファイルやアプリでいっぱいになってくると、動きが遅くなってきますよね。

これと一緒で、私達の頭も、知識を詰め込めば詰め込むほど動きが悪くなります。

その理由は、詰め込んだ知識同士でつじつまが合わないところが出てくるからです(ほかにもいっぱい理由はあります)。

あっちでは正しいと言われたものが、こちらでは間違いだと言われる。こういうことは起こりがちです。

メタ認知すれば、これは、それぞれの発言の背景や文脈がちがうだけなのですが、視点が低いとそこが理解出来ずいつまでも混乱してしまいます。

世の中「こうした方が良い」「こう考えた方が良い」と教えてくれる人はいっぱいいますし、個人のオピニオン(憶見)としていろいろな哲学が語られます。

でも、それらはすべて答え。

「答え」は、インプットしたものがすべて「ストレージ」の方に入ってしまいますので、いくら蓄積しても一向に視点は上がりませんし、むしろ頭の動きを遅くしてしまいます。

僕たちが注目すべきは、情報の処理を担当するCPU(プロセッサー)の方。

最新のプロセッサが乗ったPCは爆速ですよね。僕らの頭も爆速にしちゃいましょうよ。

あまり区別されていませんが、実は人間の頭のCPUをアップグレードしてくれる知識というものがあるのです。

それが西洋哲学であり、特にその中でも現代思想の分野。

それは、学問の頂点であり、人と世界について「それが何か」という答えではなく、それらが「どのように形づくられているのか」というものの見方を教えてくれる学問分野です。

非常に価値は高いものなのですが、「答え」ではないのでなかなか商業ベースには乗りにくく、そして、見えていない人からするとその効果がイメージしにくいもの。

結果として、人々からはあまり注目はされていません。

だからこそ、何かの分野で抜きん出ようと思えば、早めに触れておくべき分野ともいえます。

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