言の葉ひらり解きあかし

本日からときどきにお贈りする“たまゆらストーリー”

といっても架空のタワゴトではなく‥現実あるある小話

日常の間に間にさらっとふれて そこに潜んでいるかもしれない

哲学っぽいエッセンスを感じとってみてください

✴︎

東洋思想になじみの深い日本人 そのほとんどがきっとこれまで一度は聴いたことがあるであろう言葉にまつわるフレーズ

「はじめに言葉ありき」「 言霊のチカラ 」「 座右の銘」‥etc.

これらは 言葉の効力と現実への影響を示しています その他 名言格言 ことわざなども古くから世界中にたくさん語り継がれていますね

佳き教えとしていくつかの言葉に親んでいる人も多いのではないでしょうか

これらの“言葉コトバ”の説明でよく添えられているのは「人生を変える」というもの 一般向けの本の題名まわりにもよくみかけるテッパンフレーズです

これは いつの世も何かの言葉から指針を得て人生を変えたい人がそれだけ多いという証

どれほど時代の変革が繰り返され 価値観が多様化しようとも人の悩みは尽きないということでしょう

そもそも この世で生きる人間であるなら 言葉なくしてはその営みは叶わない

社会的動物である私たちは日頃 他者との関わりをよりよくするために言葉の扱いに注力しています

そして 場合によってはさらに言葉の使い方について探究をつづけ それをあらゆる場でのコミュニケーションへの最適化に向けて精査し プレゼンテーションの鍛錬をかさねる必要もあるでしょう

では もし 私たちに言葉が与えられなかったとしたら 現実はどうなるか‥ちょっと想像してみてください

‥‥‥

じゃぁ‥テレパシーを使っちゃおう!!!

はい 突然何が起こるか予想がつかない昨今 自称宇宙人もグッと増えてきているようなので それも大いにアリでしょう 笑

今のところこの世は科学一強 であるからこそまた反転するシュールな世界が立ちあがり 非なるものもおもしろく 人々は極性に惹きよせられます

たとえば 以心伝心 阿吽の呼吸 という表現

これらは「言葉が介在しない状態」における意思疎通やその作用をあらわすときに使われます

が 当事者たちが言葉を口から発していなくともその意識の奥底にはさまざまな言葉が満ち 双方向に巡っているからこそ成り立っている現象です

人間が生きているすべての世界はすべて言葉によって創りだされている

つねに休みなく言葉はオートマティックで自分の意識の中でもぐるぐる廻り 他者と気持ちの通い合いの中でも行き交っているということですね

また 心理学や自己啓発メソッドの定番ワードでもある「潜在意識」というものの中身を構成しているのも じつは言葉

そうですよね 潜在意識を「書き換える」という表現はよく使われているようですが それは潜在意識の中にあるとされる言葉を変えること

それによってメンタルブロックが外れたり ひいては現実の在りようが変わったりして人生が好転するというお悩み解決ロジックを軸にサービス提供をしているワケです

「 口グセが現実をつくる」というフレーズも ある固定された言葉遣いの習慣化によりそれが潜在意識に沁みこむことによってやがて現実がその言葉どおりに‥という意味づけがなされています

それを信じていつのまにかそのお試しループにハマってしまう‥さして変化や好結果があわられていないかも‥という自覚に及んだとしてもやめられないとしたらそれもまた人間っぽい愛おしさ

✴︎

言葉は書き言葉として見えても見えていなくても 話し言葉として聴こえても聴こえていなくても全意識の内側でつねに回遊し タイムラグを経て外側への言動として発露します

よくよく考えてみてください そういわれるとそうかな‥って だんだんナットクモードへ

言葉と共にこの世の生は在る

けれども言葉があるからこそまた悩みは尽きない

ならば‥言葉の威力って たんに言葉のチカラはすごい!毎日使う言葉に気をつけなければ!なんていう経験値から実感する果てしなさだけではない

それ以前の言葉の起源と宿命をあきらかにすると もっとこの世の見晴らしがよくなりそうな気がしてきませんか???

そう いま言葉について認識していることの奥の奥 さらにその上のほうには きっとまだ知り得ていない言葉と人間のヒミツがある

「あの言葉によって気持ちが軽くなった」「あのひと言で凹んだ」というようなことは誰しもがこれまで幾度となく感じたことがあるでしょう

または言葉によって「人生が変わった」までつよく響いたことがあるかもしれません

とはいえ 目の前の出来事にたいして自分の解釈によって言葉をいろいろくっつけ過ぎで一喜一憂するのはかなりのエネルギーを浪費します

言葉とはいったい何なのか

その本質はどこにあるのか

そのあたりを自ら“知のてっぺん”に手をのばしてつかみとり 日常への映しこみをすることがフィロソフィルカルな道行き

それがふるまいとして標準装備されると言葉によって悩みを自ら創り続けるという危うさが薄まり 思考がシンプルに 活動の省エネも叶います

一瞬こころが揺れたとしても ほどなく凪のようにニュートラルに調えられるようになり いつもの過ごし方がちょうどいい感じに

それは天寿をまっとうするまでの日々をよりおだやかにしつらう祈りにもなり得ましょう

さて‥ここまでを読んで‥思わずつぶやいちゃうかもね

ん~〜言葉のシンジツについて分かったような分わからないような‥

気になるような このままスルーしたほうがよさそうな‥笑

なんだかカオスの渦巻きへ‥ということでも◎

問いかけへの答えを容易く求めようとしないのも

哲学的まなざしのたおやかさであり 粋なところでもあり

水面に静かにひろがる言葉の波紋をソフトフォーカスでながめながら

つぎのシーズンへどうぞ

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