■ 塾長回答
ご承知のとおり、子どもは「今」にしか生きていませんので「逆算」とかそういうの無理です。
勉強を「今」楽しいと思わないとヤル気が出ません。
でも、褒めたりおだてたりしても、なかなかその気にはならないのが難しいところ。
逆にそんなもんでヤル気になる子なんて社会に過剰適応していて後が心配です。
子どもがすきなもの
子どもって、面白いものとツマラナイものってなんとなくわかっていて、やっぱりオトナが禁じるものが大好き。
僕らの時代は「ドリフターズ」とか流行っていましたけど、PTAとかが目くじら立てて怒りそうなやつが大好物です。「う〇こ」とかいうと、何の脈絡もなくても大笑いしてくれます。
なので、大人が伝えるべき事としては、哲学を通じて学校の勉強がいかにくだらないかを教えてあげればよいです。
「くだらない」といっても、それは盗んだバイクで走り出したい反抗期の青少年が感じる「権威で押さえつけられている」みたいな表面的なくだらなさではなく、誰かが設定した「正しい答え」にたどり着くことで評価されることの本質的なくだらなさ。
学級崩壊を起こす哲学の問い
すべてを疑うのが哲学の根本であり、ものわかりの良いオトナ達が作った権威に真っ向から疑いをかけていきますので、子どもにとってはものすごくエキサイティングな学問のはずです。
「なんで人をこ〇してはいけないのですか?」
「なんで、僕たちは先生の言うことを聞かないといけないのですか?」
そんな問を平気で出して良いのが哲学の世界。
子ども達がこの学問を知ると完全に学級崩壊をするので教える方は大変ですが、純粋にそういうことを思考する人間こそが、この波乱含みの世界の中で明日のニホンを作っていきます。
日本人も義務教育から哲学を学んでもらいたいものです。
未来を創るのは「社会不適合者」
結局のところ、世の中で大きな結果を出している人達って、たいてい「社会不適合者」ですし、いいこちゃんは土壇場で勝負弱いです。
あと、我が家みたいに反抗期に差し掛かる子ども以上に大人の方がひねくれていると、案外子どもはまっすぐに育つものですよ。
ということで、この質問者のお母さんも一緒に哲学をまなびませんか?
以上、回答になっているかどうかわかりませんが、ご参考まで。