【質疑】情報社会という荒野をどう乗り切るか

存在A
SNSに関する質問を2つ頂いています。みなさんはどう思いますか?塾長だったらどう考えますか?

<読者からのご質問>

  1. SNSの情報発信が嫌いです。でも、「お客さまに出会うために、SNSは必須」と起業塾の講師やコンサルタントの方に言われました。起業を諦めたほうがいいのでしょうか?
  1. SNSで情報発信をしていますが、「似たり寄ったりしたこと書いてるな…」という自覚があるものの、人とは違うインパクトがあるものを書けません。どうしたら、書けるようになりますか?
目次

■ 塾長回答 

塾長
二つご質問がありますが、まとめてお答えしますね。

まず、一つ目のご質問ですが、大前提としてビジネスは「好き嫌い」で行動を選択するものではありません。

「好き嫌い」で行動に制約がかかる時点でビジネスを行うマインドには至っていませんので、起業を諦めた方が良いと思います。

とはいえ、ご質問者の気持ちもわからないわけでもないので、お答えいたします。上記お含み置きの上、お受け取り下さい。

手数が勝負か

昨日ご回答したとおり、SNSは「手数の多さ」と「厚顔無恥さ」が勝負を決める世界です。

また、既に市場は飽和しており「テンプレ化」されたビジネス投稿は誰も見てくれません。 

「SNSが嫌い」ということは、ご質問者はおそらく美意識と内向性が強い方だと思いますので性格的には向いていないのでしょう。

そうなると、自分の世界観を磨き、人を惹きつけていくしかありません。

「インパクトのある思考をしよう」という誤り

でも、その道もなかなか大変な道。その道を志したとき、二つ目のご質問のような「インパクトのなさ」に直面することになります。

You tubeをされている方によくいらっしゃるように、インパクトを出そうとするとイタい感じになってしまいますので、他者を惹きつけるためにはしっかりと練られた世界観が必要。

でも、世界観を練るだけでは、誰も興味の無いイタいだけの内面の吐露になってしまいます。純文学にもなっていないイタい投稿は毎日のように皆さまの目にも触れますよね。

インパクトのあるメッセージを出すためには、インパクトのある思考が必要。

とはいえ、ここで、すぐに「インパクトのある思考をしよう」と考えてしまうのも大きな間違い。ちょっと考えて出るんだったら誰でも成功しています。 

「インパクトのある思考スタイル」を身につける

SNS嫌いな内向的な人間がやるべきこと、それはインパクトのある思考のスタイルを外部から取り入れることです。 

もちろん、現代にもインパクトのある論者はたくさんいます。でも再現性を持って思考スタイルをみにつけるためにはやはり教養や哲学

昔の人が命をかけて磨いてきた「思考の型」をどれだけ自分の中に取り入れるか。それこそがあなたの発信力、そして他者への感化力を左右します

あなたの発信にインパクトがないのは、あなたが持っている「思考の型」にインパクトがないから。

その枠を広げれば、人はいくらでも新たな物事を発想していくことができます。そのための武器、教養であり哲学を学んでまいりましょう。

塾長
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この記事を書いた人

西洋哲学塾塾長、株式会社Flora Partners代表取締役。
 
エグゼクティブコーチとして売上規模数千億〜数兆円規模の上場企業の役員〜事業部長クラスのリーダーシップ開発、及び付随する組織開発などを支援するとともに、リベラルアーツ教育家として活動。

東京官学支援機構専務理事、東京リベラルアーツクラブ上席研究員。

官僚として霞ヶ関に約12年間勤務し、北海道・沖縄対策などの地域対策や首相官邸との調整、予算規模数百億円の独立行政法人の監督などに従事してきた職歴も持つ。

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